西洋医学と漢方とホメオパシーの違い
西洋医学は、感染症など、「敵」がはっきりしている場合は、抗生物質などを使って、「敵」をやっつけます。症状は「嫌なもの」「邪魔なもの」なので、その反対の症状を生じる薬によって抑えます。例えば熱がある時は冷やす薬を使ったり、便秘の時は下す薬を使ったりします。皮膚に強い炎症があれば、強く炎症を抑える薬を使います。痒みがひどい時には痒みを抑える薬を使います。薬の効果が切れると症状は再発します。病気は薬で治るのではなく、最終的には自分の自然治癒力によって治っていきます。
一方、漢方医学には心身のバランスを整えるという発想があります。胃腸を元気にしたり、巡りを良くしたりして「自分」を整えます。「敵」をやっつけることよりも「自分」のバランスを整えることに重点があります。
例えば皮膚が痒い場合、身体の栄養状態が悪い場合や、身体の潤いが足りなくなってオーバーヒートになっている場合、身体の中に余分な熱がこもっている場合、ストレスによって巡りが悪くなっている場合など様々な身体の状態が考えられます。漢方薬によって心身のバランスを整えると、本来の自然治癒力をより発揮しやすい環境が整います。
ホメオパシーも「自分」に重点があるのは漢方と同じですが、その中でも特に自分の「自然治癒力」に焦点があります。自然治癒力を養ったり刺激したりして積極的に整えるのがホメオパシーです。
ホメオパシーについて
ホメオパシーは日本ではあまり知られていませんが、世界全体でみると、西洋医学の次に2番目によく用いられている治療体系です。200年の伝統があり、明確に実証された事実の積み重ねが基礎にあります。イギリスの皇室がホメオパシーを愛好しているのは有名な話ですし、インドでは西洋医学の医師と同じ権限がホメオパス(ホメオパシーを実践する医師)に与えられており、国を挙げてホメオパシーが推奨されています。
ホメオパシーは他の医学とは考え方が全く異なるので、西洋医学や漢方でどうやってもよくならない状態がホメオパシーで良くなったりします。何をしても良くならなくて困っている方にとっては治療の選択肢の1つです。
当院で行っているホメオパシー診療について、以下のリンクで解説しています。皮膚症状に限らず、老若男女を問わず、様々な症状に対して効果が期待できます。赤ちゃんや妊婦さんにも使えるほど安全で、正しいレメディを正しい強さで使用すれば副作用は気にならないことがほとんどです。